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毎日頭の中が先生でいっぱいです
2025/04
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こんばんはマスダです。しょうもないネタをひとつかいておきます。ひまつぶしにでも、どうぞ。
なんか昼寝してたらうなされたみたいな、ときおりあるへんな感覚について考えてたらできたネタ。こういうパターンすごく好きみたいだけど、たぶんわたくししか好きじゃないだろうな、と思うことこのうえないがしかし、のせてみる。

拍手のお礼ページにですね、簡易メッセージという機能がついたので、おくればせながら活用させていただくことにしました。
簡易アンケートっぽいものを兼ねているので、よろしければぱちぱちの際に、あなたさまの正直な欲望を(こら)おきかせ願えれば幸いです。もちろん、コメントくださっても結構です。。
それから、拍手いただいてありがとうございます。。コメントのお返事はお返事ページにてさせていただいております。いつもとてもうれしいです!

んではつづきよりネタへ。。





the counseling without appointment

3時を回っている。夜の。当然だがピノコはとっくに眠っている。彼は妙に神経が昂ぶって眠るに眠れない。
夜中に目が覚めたときはろくなことがない。たいていわるい夢を見た直後だし、胸のあたりが妙に重苦しいしまぶたもなんだかしょぼつくのにそのくせ目はさえてしまっているとくる。キッチンへ行って水を一杯。トイレへ。ソファに座る。呼吸がまだどことなくくるしい。頭が重い。夢の断片がこびりついてしまっているみたいだ。おかあさん。爆発音。病院のベッド。手術台の硬さと冷たさ。包帯。……それともこれは夢を見たのではなくて単なる記憶としての映像だろうか。どっちにしろ、いやなものを思い出した。ピノコが作った晩飯のあのごたごたしたオムレツが消化にわるかったにちがいない。油と半生の野菜だらけのオムレツなんて非人道的な食べ物は即刻食卓から抹殺すべきだった。
それにしてもなんだか息苦しいのはまだ続いている。運動したあとみたいに身体がだるい。全然、眠れそうもない。こんなときは、だれかがそばにいてほしい。
……ああ、まったく。いいかおれはもう30過ぎてるんだ、そこんとこよく考えてから行動するように。よく考えて。よく……

「眠れないの?」
電話の相手はこちらが名乗る前からそう云ってのけた。
「うん。眠れなくていらいらするときってさ、いっそのこと嗜眠性脳炎にかかりたくならないか」
「さあ、あれは最近ほとんど聞かない病気ですからね。あんなこわいのにかかりたいの?」
「興味はあるよ。生還できたとしても、おそろしくつまらない人生になりそうだけどね」
電話の向こうで穏やかな声が笑った。

1時間ちかく、どうでもいい会話を続けたり、だまりこんだりした。そうするうちに、彼はもうすっかり頭の中がキリコとの会話や思い出やそのほかでいっぱいになってしまって、わるい夢の影響は消えてしまった。だから彼はいいかげんにしないと夜が明けるということに気づき、キリコの活動開始時間がせまっているのに気がついて、あわてておやすみを云うと、電話を切ろうとした。
「あ、ちょっとまった」
受話器を置く直前に気がついて、彼はあわててすこし声を張り上げて、キリコをよびとめた。
「ん?どうしました?」
「おれはこれからもう一回おやすみだけど、あんたはたぶんあといくらかでおはようだからさ、なんだかおやすみだけで終わるのも変だなと思って。よい一日を」
「ありがとう。先生もね。起きたらパジャマはちゃんとたたんでくださいね。お嬢さんを嘆きの底へつき落としたりしないように」
「わかってるよ」
電話を切った。あと何時間かの眠りのあとに続くあたらしい一日が、たとえとりたてて変わりばえのない一日であっても、きっとすばらしいものになるだろうと彼は思った。

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