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毎日頭の中が先生でいっぱいです
2025/04
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こんにちはな時間にこんにちは。

拍手いただきありがとうございました!わたくしの支え。。いつもほんとうにすみませんありがとうございます、自分だけたのしいような、読み手のことをまったく無視してるようなきがしてならないのですが、そんなものでも読んでいただきまして、うれしいです。
最近、文章、というものは鑑賞のためのみならず、想像をたすけるものでなくてはならないという結論に達しました。これけっこうむずかしいと思うのですが、もうちょっと書くとき考えて書くよう精進します。。拍手コメントいただいたみなさまありがとうございました!
お返事はお返事ページから。

さて、ネタの続きを書きますね。よろしければ続きのところからどうぞ。
先生がアホです。もう幼稚園児だ。先生のとくいわざは、
1.メス投げ
2.キリコ先生のストーキング
にちがいない、ぜったいに。まちがいない。




ブラックジャック先生が、ドクターキリコをきっさ店の前で発見してからはや1時間がすぎました。その間ブラックジャック先生は、なんども店のまわりを走りまくって、あるときはドクターキリコをかんさつし、次には相手の女のひとをかんさつして……というのをくりかえしました。ブラックジャック先生のあたまのなかは、もうふっとうすんぜんでした。というのも、ふたりがとてもたのしそうに会話をつづけているからです。ブラックジャック先生だって、ドクターキリコとしりあってからはずいぶん長いのですが、いつもブラックジャック先生がドクターキリコをののしって、けんかわかれにおわるので、まともな会話、というのをしたことがありませんでした。ちゃんとむかいあって話をしたことすら、たぶんありませんでした。たのしくおしゃべりをして笑うなんてことは、あるわけがありません。ブラックジャック先生は、ひたすら、ひとごろしのくせになまいきだ、というようなことを、ぶつぶつとつぶやきつづけていました。そうして、名前もしらない女のひとのことも、しゅみがわるいとか、整形にちがいないとか、あるいはもっと、とても書けないような、けっこうひどいことをいいました。
ブラックジャック先生が、もうことばもでないほどふたりをみそくそにいったころ、ドクターキリコと女のひとは、店を出ていくそぶりを見せました。ブラックジャック先生は、あたりをみわたして、ちかくのうすぐらい路地に入ると、たてもののかげから片目だけ出して、店の出入り口を見はることにしました。どうみてもあやしいので、近くを通るひとがみんなけげんな顔で彼を見ていましたが、ブラックジャック先生はそれどころではないのです。
すこしして、ふたりが出てきました。そして、さきほどブラックジャック先生がくたくたになって渡ったこうさてんのほうに、あるきはじめました。ブラックジャック先生は、すこし距離をあけて、おそるおそるふたりのあとをつけはじめました。
ブラックジャック先生は、ひとのあとをつけるのがとくいでした。いえ、正確には、ドクターキリコのあとをつけるのがとくいでした。彼はこれまでも、たびたびドクターキリコがどこに仕事に行く予定だとか、そういうのをとてもここでは書けないような犯罪的な方法でしらべて、じっさいにばれないようにつけていったことがなんどもありました。そしていかにもぐうぜん通りかかったふうをよそおって、さっとすがたをあらわして、ひともんちゃくおこしたあと、ドクターキリコの仕事をとってしまうのです。ブラックジャック先生は、それを患者の命のためだ、とかいっていますけれど、ほんとうはドクターキリコのことがきになってしかたがないからそうしているのでした。彼の「おくたん」のピノコちゃんなどはもうあきれて、ほんとうにものもいわないのでした。ただ、つめたくさめた目でブラックジャック先生をちらっとみて、ためいきをつくのです。これは「じょうしき」というものをしっているピノコちゃんがかわいそうですね。
さて、ブラックジャック先生はそのほんりょうをはっきして、ふたりのすこしあとをつけていきます。どうやら、ふたりは駅にむかっているようでした。10分ほどもあるくと、おおきな駅につくのです。なにかまだとてもたのしそうに話していますが、すこしはなれたブラックジャック先生にはきこえません。ブラックジャック先生は、さきほどのようにこうさてんでもみくちゃにされそうになりながら、それでも根性でドクターキリコをみうしなわずに、ひっしであとをつけました。
駅のまえで、ドクターキリコとその女のひとはわかれました。女のひとがかるくあたまをさげ、ドクターキリコがそれに首をふって、ほほえみました。女のひとも、ほほえみました。そして、きびすをかえして駅の中にはいってゆきました。なんとなく、それがすごくいいかんじだったので、ブラックジャック先生の血圧がもう10ばかり、あがりそうになりました。
ドクターキリコがむきをかえて、もときた道をもどろうとしたものですから、ブラックジャック先生はあわてました。彼にはまだ心のじゅんびができていなかったのです。そこで、とっさにひとなみのなかにまぎれて、いちどドクターキリコをみおくりました。そうしてまたすぐさま、あとをつけはじめました。ドクターキリコは足が長いので、ひとりのときはけっこうあるくのがはやいのでした。でもブラックジャック先生は、なんどもストーキングをしていてそんなことはわかりきっていましたので、おくれずについてゆきます。さいわい、ひとどおりの多いところをあるいてくれましたので、つけてゆくのはかんたんでした。信号でとまったら、ひとごみにまぎれるようにしてすこしうしろで待っていればいいのですし、あるいているときも、数メートル距離をおいて、なるべくひとのうしろにかくれるようにしていればいいのです。
ブラックジャック先生は、どうもドクターキリコが自分のとまるホテルのほうにあるいているように思えてきました。
「もしそうだとしたら、おなじ建物のなかですごすことになるってこと?」
ブラックジャック先生はそうかんがえて、またむねのあたりがぐわーっとなってきましたので、あわてて頭をふって、ドクターキリコのうしろすがたにしゅうちゅうしようとしました。
予想どおり、なんとドクターキリコは、ブラックジャック先生がとまっているホテルに入っていこうとしています。ブラックジャック先生は、もうがまんなりませんでした。いそいでドクターキリコとの距離をつめると、なにもいわずに、いきなりドクターキリコのひょろいうでをつかみました。

それでは今日のところはこれくらいにして、次はブラックジャック先生とドクターキリコがどんなやりとりをしたか、そのお話をしましょう。


つづきはまた明日。
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