毎日頭の中が先生でいっぱいです
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こんばんは。ついに連休ですねー。この連休の空き時間は、OVAみてなんかもやもやしたり妄想したり、なんか妄想したりエロいこと考えたり書いたりしたいと思うダメ人間です。再度こんばんは。
拍手いただいた方へ:ありがとうございますー!なんだろう、うまく云えないんだけれど、本日ちょっとはあーってなることが続いたので、すごくうれしいです。なんかこう、ログインした直後にいやされた……ありがとうございます!殴っていただいてタコ殴りのめにあってるみたいでマスダはとってもしあわせなMだと思います。いやんはあはあ。。←きもい。
今日のネタです。今日はふつうだと思う。いままのでなかでは一番わたくしが書けるネタというか、まあ普通だと思います。らぶらぶ前のジャキリ。せんせいのちょっと片思いぎみな、うふふんていうかんじ(わけわからん)。
これでひとつの話をつくるほどではないのに、なぜかこう、書いてしまうもの。
そういうおこぼれな部分。
よろしければ、つづきよりどうぞ。
拍手いただいた方へ:ありがとうございますー!なんだろう、うまく云えないんだけれど、本日ちょっとはあーってなることが続いたので、すごくうれしいです。なんかこう、ログインした直後にいやされた……ありがとうございます!殴っていただいてタコ殴りのめにあってるみたいでマスダはとってもしあわせなMだと思います。いやんはあはあ。。←きもい。
今日のネタです。今日はふつうだと思う。いままのでなかでは一番わたくしが書けるネタというか、まあ普通だと思います。らぶらぶ前のジャキリ。せんせいのちょっと片思いぎみな、うふふんていうかんじ(わけわからん)。
これでひとつの話をつくるほどではないのに、なぜかこう、書いてしまうもの。
そういうおこぼれな部分。
よろしければ、つづきよりどうぞ。
真夜中の病院はいたくひとけがなくがらんどうである。夕刻より開始したオペは夜中すぎにようやく終わりをみた。ブラックジャックは血にまみれた手袋をひきはがし、手術着もひっぺがしていつもなら手当たりしだい椅子があれば転がりこむところを、すんでのところで制御することに成功した。今日の患者は、彼ひとりのものではない。
ひとがオペをすることを承諾したのなら終わるまでそのあたりでおとなしくしていやがれと、いやにとげとげしい口調で思ってから、彼は閉じそうなまぶたを頭からかぶった水道水と意志力でもってこじ開け、目的の男を探しにむかった。
待合室にはいなかった。非常口を指し示すにぶい緑色のあかりだけが、あたりの景色をすこしうかびあがらせる。舌打ちしたいのをおさえてすこし考えた。もうとうにこんなところは抜け出して、どこかへ行ってしまったのだろうか。オペの結果も聞かずに?……それはたぶん、ないはずだ。結果など、きかずともわかっているだろうとこちらが云うならまだしも。
ふと思いたち、屋上に向かった。まったく、大手術を終えた天下の無免許医をここまで歩きまわらせることのできる人間など、おそらくほかにいないだろう。そんな自分を、彼はときおりバカなのではないかと思う。この大バカな情熱をそそぐそのせめて10分の1なりと、むこうがこちらを気にかけているものならまだ救いようがあるのだが。
はたして、キリコは屋上にいた。すこし風の吹く屋上のまんなかに立ち、空をみあげている。星は見えなかったが、月がだいぶひくい位置に、おぼろに浮かんでいた。数メートルうしろで立ち止まると、キリコはふりかえった。そうしてひどくおだやかに微笑んだ。
「おや、予想より早かった。それでもだいぶ早めに見積もったつもりだったのだけど」
「天下のブラックジャックですよ、そこらへんの医者の仕事のスピードと比べるんなら、5倍速くらいでまわしてほしいね」
煙草に火をつけると、キリコが目を細めた。暗がりであかりに反応する猫のようだ。
「それは失礼」
キリコはふたたび微笑んで、ともすれば風にもてあそばれる髪の毛をかきあげた。一瞬、白い首筋があらわになる。彼の首筋を、きっとたぶん、はじめてまともに見た。ひどく白かった。月明かりの下で、青白く、まるで彼そのものが病気であるかのように、白かった。
「どうも先生の機嫌がよさそうだから、私は退散するよ」
微笑んでそうつぶやくと(どうも彼も満足そうに見えるのは、見間違いではないだろう)、キリコはまるでどこかへぶらりと散歩に行くかのような足取りで、彼の横を通り過ぎた。すれちがう瞬間に、すこし肌が粟立つような、ぞくりとするような感覚が襲ったのは、きっと相手が死神であるためばかりではない。
オペのあとは、どうにも眠い。それをやりすごしてしまうと、今度はひどく気分が昂ぶっていることに気づかざるを得ない。メスをひとたび握ると、彼の脳内はアドレナリンあたりを盛大に放出してくれるらしいのだ。自分の横で一瞬ゆれた長い髪の毛と、今宵の月と似たような色合いの青白い肌と、そして相手のまとうすこし温度のひくい空気。垣間見えた首筋。それにどうも、あさはかな欲望を刺激されたらしい。やれやれ。
彼は無言で、キリコの背中を見送った。なにか云うのはやめよう。そう思った。彼が屋上のドアのむこうに消えるまで、まばたきひとつ、指一本すら、うごかさずにいよう。いまなにか行動をおこそうものならば、きっと、この身にまとわりつく熱はまともにキリコにぶつかっていこうとするだろうから。
ああ、おれはきっと、あの男をひどく好いているのだ。
キリコがドアのうしろに消えてしばらくしてから、彼はようやくおそるおそるといったふうに腕をもちあげ、鼻の下をこすった。足元に、指のあいだに挟まれたまま吸われもしなかった煙草の灰が、かたまりになって落ちていた。彼はすこし、笑った。
なんの気なしに浮かびつづける月を見上げて、ああ、あと一生に何度、あの男とこうしてすれちがったりできるのだろうと、そんなことをふと思い――どこか身体を横たえることのできる場所を求めて、さきほどキリコがそうしていなくなったのと同じように、のんびりした足取りでその同じドアへと歩き出した。
ひとがオペをすることを承諾したのなら終わるまでそのあたりでおとなしくしていやがれと、いやにとげとげしい口調で思ってから、彼は閉じそうなまぶたを頭からかぶった水道水と意志力でもってこじ開け、目的の男を探しにむかった。
待合室にはいなかった。非常口を指し示すにぶい緑色のあかりだけが、あたりの景色をすこしうかびあがらせる。舌打ちしたいのをおさえてすこし考えた。もうとうにこんなところは抜け出して、どこかへ行ってしまったのだろうか。オペの結果も聞かずに?……それはたぶん、ないはずだ。結果など、きかずともわかっているだろうとこちらが云うならまだしも。
ふと思いたち、屋上に向かった。まったく、大手術を終えた天下の無免許医をここまで歩きまわらせることのできる人間など、おそらくほかにいないだろう。そんな自分を、彼はときおりバカなのではないかと思う。この大バカな情熱をそそぐそのせめて10分の1なりと、むこうがこちらを気にかけているものならまだ救いようがあるのだが。
はたして、キリコは屋上にいた。すこし風の吹く屋上のまんなかに立ち、空をみあげている。星は見えなかったが、月がだいぶひくい位置に、おぼろに浮かんでいた。数メートルうしろで立ち止まると、キリコはふりかえった。そうしてひどくおだやかに微笑んだ。
「おや、予想より早かった。それでもだいぶ早めに見積もったつもりだったのだけど」
「天下のブラックジャックですよ、そこらへんの医者の仕事のスピードと比べるんなら、5倍速くらいでまわしてほしいね」
煙草に火をつけると、キリコが目を細めた。暗がりであかりに反応する猫のようだ。
「それは失礼」
キリコはふたたび微笑んで、ともすれば風にもてあそばれる髪の毛をかきあげた。一瞬、白い首筋があらわになる。彼の首筋を、きっとたぶん、はじめてまともに見た。ひどく白かった。月明かりの下で、青白く、まるで彼そのものが病気であるかのように、白かった。
「どうも先生の機嫌がよさそうだから、私は退散するよ」
微笑んでそうつぶやくと(どうも彼も満足そうに見えるのは、見間違いではないだろう)、キリコはまるでどこかへぶらりと散歩に行くかのような足取りで、彼の横を通り過ぎた。すれちがう瞬間に、すこし肌が粟立つような、ぞくりとするような感覚が襲ったのは、きっと相手が死神であるためばかりではない。
オペのあとは、どうにも眠い。それをやりすごしてしまうと、今度はひどく気分が昂ぶっていることに気づかざるを得ない。メスをひとたび握ると、彼の脳内はアドレナリンあたりを盛大に放出してくれるらしいのだ。自分の横で一瞬ゆれた長い髪の毛と、今宵の月と似たような色合いの青白い肌と、そして相手のまとうすこし温度のひくい空気。垣間見えた首筋。それにどうも、あさはかな欲望を刺激されたらしい。やれやれ。
彼は無言で、キリコの背中を見送った。なにか云うのはやめよう。そう思った。彼が屋上のドアのむこうに消えるまで、まばたきひとつ、指一本すら、うごかさずにいよう。いまなにか行動をおこそうものならば、きっと、この身にまとわりつく熱はまともにキリコにぶつかっていこうとするだろうから。
ああ、おれはきっと、あの男をひどく好いているのだ。
キリコがドアのうしろに消えてしばらくしてから、彼はようやくおそるおそるといったふうに腕をもちあげ、鼻の下をこすった。足元に、指のあいだに挟まれたまま吸われもしなかった煙草の灰が、かたまりになって落ちていた。彼はすこし、笑った。
なんの気なしに浮かびつづける月を見上げて、ああ、あと一生に何度、あの男とこうしてすれちがったりできるのだろうと、そんなことをふと思い――どこか身体を横たえることのできる場所を求めて、さきほどキリコがそうしていなくなったのと同じように、のんびりした足取りでその同じドアへと歩き出した。
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