忍者ブログ
毎日頭の中が先生でいっぱいです
2025/04
< 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 >
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 興奮しきりのマスダですこんばんは。
やふーのトップページにてんてーが出現してて、おもわず写真までとりました。おばか極まれり。
はあすてき……。

CA4ZMHQ1.jpgあっちこっちで先生を目にしてしまうと、なんかうれしすぎて、このあとおっかないことがありゃしないかと思ってしまうよ(笑)
すてきだなあ……先生……はあ。。

ネタはつづきからあります。ようやくラストですが、まあ脱力の最後であろうと思います。
長かったけど、そのわりにたいしたことかいてない。。。完成度のひくいギャグでございました。ギャグへの挑戦は、やっぱむずかしいです。
そのうち、ネタをまとめておきます。
ではよろしければつづきから。




ドクターキリコのおうちは、むだにでかいおやしきでした。ブラックジャック先生は、いままでさんざんみてきてはいましたが、じっさいにおうちにはいるのははじめてでしたので、タクシーをおりるときからすでにどきどきしていました。ドクターキリコは、タクシーのなかでもうすっかりあきらめてしまっていて、ためいきをつきますと、かぎをとりだしてげんかんのドアをあけました。
「あまりうろうろするなよ」
ドクターキリコはかんげいしてないムードをぜんめんにだしていましたが、ブラックジャック先生は、ただ
「わかったよ」
とてきとうにこたえただけでした。ドクターキリコは顔をしかめて、またためいきをつき、リビングにむかいました。ブラックジャック先生もあとをついてきました。
「うちは客がくることなんてそうていしていないから、おまえさんのねるばしょもないし、どうしてもよこになりたいんならそこのソファにでもねるんだな」
そういって、ドクターキリコはリビングのソファをゆびさしました。どうにか大人の男のひとでも横になれそうな長さのソファでした。ブラックジャック先生は、うん、とまたてきとうにへんじをしました。だって、彼はそこにねるつもりなんてもうとうなかったのですもの。
「こんなばかでかいいえにひとりですんでて、さびしくないのかねえ」
ブラックジャック先生はふとそう思ったので、口に出してつぶやきました。ドクターキリコは肩をすくめて、
「べつに」
といいました。なんだかでも、ちょっとさびしそうだな、と思ったのは、ブラックジャック先生の考えすぎだったのでしょうか。
「コーヒーは?」
「ああ、よかったら」
はらをたてていたわりには、ドクターキリコはきをつかってそんなことをきいてきました。きほんてきに、いいひとです。ドクターキリコは、リビングからいなくなりました。ブラックジャック先生は、あたりをみまわしました。男のひとりぐらしのわりには、部屋はとてもきれいでした。あまりよけいなものはなく、ひつようさいていげんのものが、ならべられているというかんじです。ふと、部屋におかれているソファに、シャツがひっかかっているのが目にとまりました。ブラックジャック先生は、そっとあたりをみまわして、すばやくシャツのかかっているソファのすぐそばまでゆきました。そして、さっとそのソファにこしをおろすと、そっとシャツにはなさきをちかづけて、はなをひくつかせてにおいをかいでみました。ちょっといいにおいがします。ブラックジャック先生は、おもわずシャツをてにとって、はなにおしあてました。そしてさらにはなをくんくんさせました。じつに、いいにおいです。
「はあ……」
ブラックジャック先生は、おもわずためいきをつきました。
「なにしてるんだ」
そのとき、うしろから声がかかったので、ブラックジャック先生は、しんぞうがとびあがりそうなほどびっくりしました。
「ド、ドクターキリコ……あー、いや、その、これは、うん、いつのまに?」
「いってることがしりめつれつだよ、おまえさん」
ドクターキリコは、とってもこわーい顔で笑っていました。その顔のまま、ブラックジャック先生のすわる向かいがわのソファにすわりますと、もういちど、
「で、なにしてるんだ?」
とききました。
「ははは……いやー、いいにおいだなあ、コーヒーの……」
「だから、なにをしているんだって、きいてるだろう。しつもんにこたえなさい」
「まあまあ……シャツがおいてあったから、どんなのをきてるんだろうとつい、きになってね」
「じゃあ、なんでにおいをかぐひつようがあるんだ」
「はんしゃしんけいだよ。ほら、もののにおいってきになるじゃないか」
「きになっても、すくなくともおれは、男のきてたシャツのにおいなんかにきょうみはないがね」
「さびしいやつだなあ、おまえさんは」
「どこがだ。おまえさんはへんたいか?きしょくわるいぞ!」
「へんたいとはしっけいな!私だっておまえさんいがいの男のシャツのにおいになんかきょうみはない!」
「………………………………」
「………………………………」
しばらく、ちんもくがながれました。ブラックジャック先生は、ちょっとしまったという顔をしていましたし、ドクターキリコは青い顔をして、うつむいていました。なんとなく、いまにもはきそうにもみえました。ふたりは、このままひとばんすぎてしまうのではないか、というほどずっとだまったままでしたが、やがてドクターキリコが青い顔のまま、ブラックジャック先生をみて、いいました。
「……そりゃどういういみだ」
「どうもこうもない、そういういみさ」
ブラックジャック先生は、こうなりゃやけだと思っていましたので、もう100パーセントひらきなおっていました。
「……それはつまり……その……そういうことかい?」
「そういうことってどういうことさ」
「……だから……その、なんだ……なんでおれがいわなきゃならんのだ」
「おまえさんがまとめようとしたからさ……つまり、なんだって?」
「だから!……その、つまり、おれに、そのお……興味があるのかって」
またしばらく、ちんもくがつづきました。ドクターキリコは、なにもしていないのにひやあせをかいていましたし、ブラックジャック先生はむずかしいかおをしていました。
「あるっていったら、どうする?」
ブラックジャック先生がそういいました。
「どうするって……」
ドクターキリコはめせんをおよがせました。
「ある、のか?」
ドクターキリコはまだいくぶん顔が青いままでしたが、そっとブラックジャック先生をみつめました。
「あるよ。ついこのあいだまでおまえさんなんかだいきらいだと思っていたけど」
ブラックジャック先生は、まけずにドクターキリコをみかえして、そうきっぱりといいました。いっそすがすがしいくらいでした。ドクターキリコは、目をまるくして、それからあわててコーヒーのカップに手をのばして飲もうとして、へんなところにコーヒーがはいったのか、すこしむせました。
「おい、だいじょうぶかい?」
ブラックジャック先生はあわててドクターキリコのそばにいくと、背中をさすってやろうとしましたが、ドクターキリコがそれをふりはらいました。
「さわるな」 ドクターキリコは、きつくいいました。
「おれはなあ、わるいがそういうしゅみはないんだ」
「おれだってないさ。もともとは。しごくノーマルな人間なんだ」
「じゃあなんだって、おれにちょっかいだすんだい。今日もこんなところまでいやみったらしくついてきて、からかってんのか?」
「それが、からかってないからこまってるんだよ。私だってじっさい、こまってるんだ。いきなり男なんてすきなるから」
ドクターキリコはまたコーヒーをのもうとしていましたが、ブラックジャック先生のそのせりふで、こんどはせいだいにふきだしてしまいました。
「うわ、きたないぞ、おまえさん」
「ばっ……!だれのせいだ、だれの!!!おまえさんがすっとんきょうな、わけのわからんことをいうからだろうが!!!」
「あーもう、ひとがはじをしのんでいってるってのに、めんどくせえな、おまえさんてひとは!おれだってなあ、とまどってるんだよ!おまえさんなんか、だいきらいのままのほうがよかったんだ、それが、だいきらいだったのがじつはだいすきだったなんてことにきがついたら、だれだってびっくりするだろう!とまどうだろ!?かっとうがあるだろ!!??そこらへんのとこ、わかってんのか!?ええ!?」
ブラックジャック先生は、こうふんのあまり、ドクターキリコのむなぐらをつかんでいました。ドクターキリコは目をみひらいていましたが、ブラックジャック先生がいっきにはなしおえて、肩でいきをしはじめると、なんどかまばたきをして、それからふいとよこをむきました。じっさいはけっこうかってなことをいっているのでしたが、ブラックジャック先生がいうと、みょうにせっとくりょくがあるようにきこえるのでした。
「……つまり……ほんきですか?」
ドクターキリコは、おそるおそるといったふうに、ブラックジャック先生にききました。
「……そうだと思う……」 ブラックジャック先生は、まくしたててちょっとつかれていましたので、すこしひくい声でいいました。ドクターキリコはしばらくだまっていましたが、やがてためいきをつきました。
「……わかったよ……そのあたりはわかったから、はなしてくれないか」
「あー……すまん」
ブラックジャック先生はずっとドクターキリコのむなぐらをやくざみたいにつかんだままでしたので(じっさい、ちょっとげんどうがやくざっぽいですしね)、あわててその手をはなしました。ドクターキリコは、ソファにふかくすわりこみました。
「……とにかく……おまえさんのきもちは、わかったよ……」
ドクターキリコの顔は、ちょっと赤くなっていました。ブラックジャック先生は、そんなドクターキリコってかわいいな……と、ちょっとけんとうちがいのことを考えていました。
「でも……だからってなあ……おれは……うーん……」
ドクターキリコは、そういってあたまをかかえました。彼は、とてもまじめなひとでしたので、どんなこともあいてのみになって考えてしまうのです。ブラックジャック先生も、ソファにすわりなおしました。
「わるいが、おれはなにかしてやれるとは思わないよ」
しばらくなやんだすえ、ドクターキリコはそういいました。
「それはつまり、こたえはノーってことかい?」
「わるいけどね」
ドクターキリコは、じつにもうしわけなさそうにいいました。ブラックジャック先生は、しばらくうつむいていましたが、やがてそっとほほえみました。
「しかたがないな」
「……わるいな」
ドクターキリコは、またすまなそうにいって、ふいと顔をそむけてしまいました。
「しかたがないさ。ことわられちまったものはきれいさっぱりあきらめて、おまえさんのいえのまえにとりつけようとしていたかんしカメラはこうじを中止しなきゃならないし、これまでにあちこちでかくしどりしてきたしゃしんをぜんぶ、すてなけりゃ。それに、でんわにつけておいたとうちょうきもはずさなきゃならないし、おまえさんをはりこんでたたんていもかいこしないとな……ビデオもたくさんあるし、私のパソコンには……」
「ちょ、まったまったまった!!!」
ドクターキリコはこんどこそぎょっとして、さけびました。
「おまえさん、な……なにをしてきたんだあ!!そりゃ、はんざいだぞ!!!!」
「しかたがないだろう、こうでもしないとおまえさんはしんしゅつきぼつだし……」
「そういうもんだいじゃなあい!!!!!」
「なんだよ、もんだいでもあるのか?」
「あたりまえだ!!!!このへんたい、ひとでなし!!おまえさんのもってるおれにかんするものをぜんぶ、そっくりおれにわたせ!!!!」
ブラックジャック先生は、かなしそうにためいきをつきました。
「わかった、おまえさんが、私をうけいれてくれるなら、ぜんぶわたすさ……」
「そりゃきょうはくというんだ!!!!それもはんざいだ!!!!!!」
ドクターキリコは、まっかになってまくしたてました。
「ああ、もう……わかったよ、そうてれるな、今日のところは、とりあえず、まあなかなおりもかねて、ベッドにでもいこうじゃないか」
ブラックジャック先生は、まんめんのえみでたちあがりました。
「ベッ……じょうだんじゃない!やめろ、さわるな、へんたい、ちかん、うわあああああ!!!!!」

そのひのよふけ、ドクターキリコのしんしつからは、かすれたこえで、「こんなのはじめて……」というつぶやきが、きこえてきたとか、こなかったとか。
その後、ブラックジャック先生とドクターキリコは、けっきょくなしくずしてきにおつきあいをはじめることになってしまい、ピノコちゃんもまじえ、3にんでなかよくくらしたそうです。ちなみに、ブラックジャック先生の「ドクターキリコ・コレクション」は、けっきょくドクターキリコのもとにはわたらずに、どこかにだいじにしまわれているということです。
ひとまずめでたしめでたし!


あほでほんとすいません。
ここまでお付きあいいただいた方いらっしゃいましたら、どうもありがとうございました。お手数おかけいたしました……そんなあなたに最敬礼!!!
PR
この記事にコメントする
お名前
タイトル
文字色
メールアドレス
URL
コメント
パスワード   Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
忍者ブログ [PR]